オフィス鴻

「徳」を考える

2025年08月11日

日本人に限らず仏教等の教えでは「徳を積む」ことの重要さが語られます。徳を積むとは見返りなく相手のために行動することだと言われていますが、人間である以上どうしても欲が出たり、人に認められたいなどの邪念が勝ってしまうことも多くあるのが本音かもしれませんね。ただ少し考え方を変えるだけで自分の価値を下げてしまうような言動を避けることもできると考えています。例えば「他人の成功をやっかむこと」「何気なく悪口をいってしまうこと」「中途半端な行動で終わらせてしまうこと」などは、自分自身の考え方・行動次第でいかようにも改善することができると編集人は思っています。

実は編集人もそのような悪循環に陥った時期が10歳代と30歳代にありましたが、神のご加護なのか不思議と他人の言葉を素直に受け入れられることができた瞬間がありました。こちらが何かをしてほしいというよりも、自然な会話・お付き合いの中で自分の不足しているところを気付かせてくれる方との出会いがあったのです。これを運命というのかは判りませんが、少なくとも編集人の人生に対する考え方を見直すきっかけになったことは間違いありません。特に思ったのは、とにかく自分で出来ることは他人が見ていなくてもきちんとしようとすることでした。もし道端に空き缶(ゴミ)が捨てられていたら、近くのゴミ箱に捨てると言った些細なことを積み重ねるだけのことです。

また反面教師としたいのは、他人を妬む、与えることができない、ありがとうが言えない、不満が多くあることなどが挙げられます。人生の中では不運が続いたり独りよがりになったりする時期があると考えています。そのような時にこそ利他の精神があれば自然と周囲の方々の手が自然と差し伸べられ、また自分以外の周囲の人(家族など)に良い結果が齎されることを素直に喜べるようであれば心の健全性が保たれるのだと感じます。結局は目に見えない知覚できない類のものですから、単なる偶然なのか、それとも必然なのか信じる信じないは人それぞれでしょう。