オフィスの刷新
2025年04月28日
コロナ禍で一斉に拡まった感のあるリモートワークは、徐々にオフィス回帰の傾向がつよくなって来ました。本来リモート勤務に欠かせないのは1時間当たりの生産性が担保され、コアタイムは会議・打合せなど、オフィスにいるのと同じ状況で仕事が出来ることが前提となっています。それではなぜオフィス回帰傾向が強くなってきたのか考察してみました。まず、従業員が企業・顧客と対面できることがプラスに作用することです。リモートでは人間の五感がフルに発揮されないため、どうしても日本人が得意とする阿吽の呼吸はなかなか生まれてきません。また、経営者は従業員を監視するIT技術を導入している(時間内にPCを使っているかなど)ことも多く、結果的に性善説より性悪説が先に来てしまうからだと思われます。
実際にオフィス移転で新たな働き方(フリーロケーション・休憩室など)を導入している企業も多く、まずは形からスタートしているようです。直接は関係性が少なくても「行きたくなるオフィス環境」が整えられていたら、従業員にとっての価値提供が上がることは容易に想像できます。編集人はコロナ禍では難病治療のため殆ど外出できませんでしたが、実際にリモートワークをしてみたらそれまで作り込んでおいた資料・企画書などが身近にないと困ることが多かった気がします。事実、PCの中に保存してあるデータを使わないとできない業務もありましたが、1年以上使っていないデータは参考にすることが少ないことも判り、編集人の主領域である企画・創造には新たな情報をインプット(書籍は自腹で購入しています)する必要があると感じていました。
この創造性ですが、オフィスでも同じで従業員の立場・意見を参考にして温かみを感じられる木材をベースとしたオフィスを作っている企業もあるようです。ただオフィス環境を変えるなら専門コンサル等に依頼すれば簡単にできますが、最も重要だと思われるのは異なる部署の従業員と気軽に話ができるようなコンセプト作りだと考えています。