オフィス鴻

コミュニケーションの準備

2024年02月21日

企業では様々なコミュニケーションツール・手段が整備され、対面型コミュニケーションの重要性も見直されてきました。他のブログでも触れましたが、相手の存在を認める会話術に長けている方は、正論での論破より相手との会話のキャッチボールができるような信頼関係の構築や、相手の立場を考えての発言・行動を心掛けて課題解決への糸口とすることをとても大切にしています。

編集人も、このコミュニケーション術がある程度身に付くまでは、結構な数の失敗を経験してきました。なぜ、正論が伝わらず理解されないのか疑問に思ったことさえありましたが、お互いを認め合うことを軸にするには、相手との様々な距離感(今の生活、育った環境、立場など)への緩衝帯を作ることが必要だと考えるに至っています。例えば、相手の発言に対して感情的になりかけている時や、相手の発言の意図を汲み取り切れなかった時には、落語やお笑いで言うところの「間」をとることで関係性を悪化させるような失言に至らないための時間稼ぎをして、相手に寄り添う姿勢があることを伝えられるようになりました。つまり、相手の考えていることをある程度推し量ることができれば、その場で一番適切な方法を選択することが出来るのだと思っています。

また、仕事、プライベートを問わず「相手の琴線に触れる」ためには、ある程度の事前準備(家族構成、趣味、誕生日など)をしておくことが有効だと思います。それが、例え小さなことであっても相手の承認欲求を満たすことに繋がる可能性を重要視するならば、打合せ時に決定事項以外はノートを取らずとも相手の目線や仕草を見て話ができますし、次回に再現できるような情報を整理したメモを取るだけで済みます。話すのは2割、話を聞くのは8割くらいを目安にしていれば、頭の中の引き出しから適宜必要な情報を取り出す時間的余裕ができ、日常的習慣として身に付けたら良いのだと思います。