八丈島産の榊
2025年01月26日
東京の大田花き中央卸売市場を運営する株式会社大田花きでは、日本で古来より先端が尖った植物は神様が降りたつ依り代と考えられていた「榊(さかき)」は神道に於ける神事や神棚には欠かせないもので、東日本では主にヒサカキを使用しています。しかし、国内に流通する榊のうち約90%が中国産であることは関係者以外は殆ど知らないでしょう。そのような状況下で、八丈島で生産された「八丈榊神沢」と「八丈榊柃」が2024年秋より販売されています。最新の品種改良や培養技術により常緑小高木で葉色は光沢のある緑色という特徴(高品質)と生育期間の短縮による生産性向上が図られていると言われます。一般消費者が求めている榊を販売することで、榊を祀る日本古来の伝統文化を守ることや、新たな使い方(日常生活に飾りとして取り入れるなど)も提案されており、温暖多湿な海洋性の気候が生育に好影響なことから、佐賀・熊本・鹿児島・種子島などでの栽培も始まっているそうです。
最近は神棚を祭っている家庭は少なくなりましたが、多くの企業では社内に神棚があり始業前に安全を祈願する習慣も残っています。当面は八丈島産の榊の市場シェアを50%にすることを目標としているとのことで、四国で始められた葉物産業(彩のつまもの、葉わさび、柑橘など)が地元の高齢者を中心とした新規雇用や地元経済の活性化に繋がっている例を見れば、日本各地で同様の取り組みがなされるよう是非成功して頂きたいと思います。また、日本各地の農林水産試験場では長い年月を掛けて品種改良を行っており、改正種苗法以前は韓国や中国に違法に種などが持ち出され、低品質・安価で販売されて日本の農家に多大な損害を与えてきたとも言われています。
その他にも、駅前等で軽トラックに積まれた果実等が安価で販売されているのを見かけることがあります。本来は道路使用許可(警察)と食品衛生法の届け出(保健所)が必要で、盗難品が含まれている可能性もあるようですから、十分注意したいものです。