オフィス鴻

医療法人の経営理念

2024年02月05日

編集人は、悪性腫瘍全摘手術を含め直近3年間で20回以上の入院治療を経験しました。運良く相性の良い医師に出会えたおかげで今でも命を繋ぐことができ、医療関係者の方々への感謝の念に堪えません。編集人の主治医が勤務している大学病院は「日本にキリスト教の理念に満ちた医学教育ができる医科大学を創りたい」という想いから創立され、東京オリンピックの時期と重なり建設費用等の高騰が影響したため、予定より2年遅れて新入院病棟の使用が開始されましたが、有料病室(数千円~10万円/日)が増え、診療報酬以外にも一部利用料金が値上げされました。また、医師・看護師・職員の方々を見ていると、職場環境が旧棟から新棟への移管で若干でも改善されたようで、値上げ分の一部が給与を含む処遇改善に充当されるならば嬉しく感じます。

また、大学病院ではありませんが「患者が満足する最高の医療提供」を理念に掲げ、健全で安定した経営、良好な職場環境の実現、職員の意識改革が功を奏して、処遇改善(給与・賞与のUP、時間外勤務の削減、リフレッシュ休暇、完全週休2日制など)を実現した専門性に特化した病院もあるそうです。一般的に病院経営コンサルタントは患者集めと収益向上の視点で病院経営を考えます(当たり前ですが)が、理念・ビジョンがないと患者視点では紹介状に依る初診までの期間の長さ、診察・検査待機日数の長さなど、非常につらい現実が長く続くことを意味します。また、看護師の離職も処遇面だけでなくスキルアップや家庭との両立という観点から鑑みれば、入職希望者が離職者以上にいるならば問題ないと思います。

編集人も、運送事業で人手不足と離職率で悩まされていた経営課題解決策として、まず採用基準の明確化と採用決定までの時間短縮(面接日から2日以内の回答)、家族の同意に着手しました。また、定年再雇用後の年収は同じ業務ならば下がらない仕組み(給与規程が変更されれば、正社員と同じく昇給する)の導入など、安心・安全な会社にすることで、離職者<新規採用者は実現でき、色々と参考になりました。