オフィス鴻

承認欲求への対処

2024年10月03日

人間は誰しも多かれ少なかれ承認欲求を本能的に持っていると言われます。最近特に顕著によく使われるのが「マウンティング(相手を見下すこと)」で、自分の優位性を周囲に認めて欲しいアピールをしても、その人の性格・人間性・実績などから逆に職場・地域社会等で総すかん状態(相手にしてもらえない)に陥る方も少なくないようです。もし少しでも良い方向に持っていきたいのなら悪い承認欲求(周囲から嫌われる)を一旦どこかで断ち切り、この悪循環ループから抜け出すの必要があるでしょう。しかし、このような方が職場にいると職場全体に悪影響が及ぶ可能性が強く、他人の足を引っ張る、自己保身(他責)に走るなど、最終的に周囲の離職の連鎖を招くこともあり、経営者として決して見逃してはいけない重要なマターです。

編集人も現役時代には、必ず全職場(事業所・本社の他部署)に始発電車に乗って自分から出向き、一緒に仕出し弁当を食べ、日が暮れてから最寄り駅まで従業員に送ってもらっていました。事業所の運営時間にもよりますが、こういった行動を繰り返すことでほぼ1日(10時間程度)事業所の中で過ごすことになります。いきなり最初からは難しいですが、往訪回数を重ねるうちにある程度までは本音に近い話を事業所の従業員と出来るようになりました。ここで重要なのは、相手のためという視点で考えを伝えるのではなく、何か違和感らしきものを感じたならば、その原因が何に起因するのか、その解決策はどういったものがあるのか、自分の果たすべき役割・できることは何なのかを自問自答することだと考えており、意外と身近なところに課題解決のヒントがあることも多いです。

ただし、読者の上司が問題のあるタイプならば、どちらかが異動するまで根競べをする、普段から交流のある他部署の幹部社員にそれとなくアドバイスを貰う、ささっと見切りをつけて他社に転職するなどの方法が考えられますが、理由のない責任を押し付けられないよう留意すべきだと思います。