オフィス鴻

時間外勤務とWLB

2024年06月16日

働き方改革が声高に叫ばれる中、WLB(ワークライフバンス)やQOL(クォリティーオブライフ)を重視する企業が増えてきました。一方で、第二新卒と呼ばれる大企業を数か月~数年で退職して、敢えて厳しい環境下(労働法は順守)で働きたい若手社員が増えています。昨年、今年の春闘では若手社員を中心に大幅な賃上げ(過去30年分を含めて計算すれば、決して高い水準ではありません)が主に大企業で実施されていますから、時間外勤務手当の減少が主要因とは考えずらいですね。編集人も20歳代の頃は、年間3,000時間以上自らの意思で上長の許可を得て働いていましたが、決してブラック企業ではありませんでした。

あくまで編集人の考えですが、仕事への責任感や成長志向が強い若手社員は与えられた仕事(業務)だけでは満足せずに、もっとたくさんのことに取り組みたいと思っている方も多いのだと思います。その仕事が好きで楽しいならばなおのこと、仕事ができると言われる社員は一刻でも早く一段・二段上(係長・課長など)の業務スキルを習得をしたいのに、雑用的な業務が中心となれば転職を考えることも不思議ではありません。編集人の場合は、30歳以降は始発電車で出勤し時間外手当のつかない(管理職)2時間ほどの早朝出勤をして、自分がやりたい仕事の時間を作り、定時退社後は人脈作りやセミナー等に時間を当てていました。もちろん、緩い社内環境が好きであったり、時間外手当欲しさに残業している社員も若手社員に限らず今でも多いと感じています。

最終的には、上長と相談して必要な範囲で残業させてもらえば良いのですが、上長が所属員の時間外勤務が評価の1つにされることもあり、配属ガチャと呼ばれる不満の中には自分の成長が感じられない職場・上司の要素も含まれていると考えています。その点では、優秀な若手社員が気負わずに相談できる社内メンター制度なども参考になるでしょう。いずれにせよ、どのような選択(転職など)も個人の自由であり、また責任範疇であることを十分踏まえて行動することが肝要かと考えます。