オフィス鴻

生きている今を褒める

2025年08月06日

最近各年代で様々な理由から仕事をしない、できない方が増えているという厚生労働省の資料があります。日本人の国民性もあると思いますが「自己責任論」や「生活保護制度への偏見」などがあり、潜在的には多くの労働力があるにも関わらず社会との関係性を構築できない状況もあると推測しています。実際に編集人も企業を退職して4年が経ちましたが、徐々に悪化する難病のため段々と社会との接点が失われてきているのを感じます。まだ幸いなことに週のうち数時間はリモートで仕事ができ通院などで外出もできますが、やはり病状が重い時はベッドに横になっている時間が増え精神的なストレスを難じることも少なくありません。

また多額の医療費がかかることに後ろめたさを感じることもありますが、この呪縛のような精神的ストレスから一時的にでも解放される言葉が存在します。それは「少しは自分を褒めてあげよう」というありふれたものですが、この言葉のお陰でどれだけ投げやりになりそうな自分が救われたことでしょうか。確かに社会人になってから税金・社会保険をきちんと納めてきた訳ですから、難病による障害に対して後ろめたさを感じなくても良いのでしょう。しかし現実問題として自分の子供を含めた次の世代に対して、日本という国で人並み(解釈は個々違います)の生活ができるようにすることは年配者の努めでしょう。

実際に富裕層になれるのは一部のスタートアップ企業経営者や外資系金融勤務者、そして資産家・企業経営者の家に生まれるなど本人には選択できない要素があることも事実です。一般的な家庭では普通に生活することすら難しさを感じるような世の中になりつつありますが、それでも「生きていること」とは何なのかなどと小難しく考えるよりも自分を褒める勇気を持ち合わせたいと編集人は思っています。結果はどうであれ1度きりの人生(転生は考慮外です)ですから、自分を大切にしていくことの必要性をひしひしと感じています。