オフィス鴻

芸能人の個人事務所

2025年10月30日

芸能人と言えば売れっ子になると、一般労働者から見れば想像もつかないような高額な報酬と得ていると言われています。その背景にあるのは芸能事務所の存在で、TV番組などでは影響力のある芸能事務所に所属していることでメディア等への出演機会も増えるため、より高額報酬を得ることが可能だとされています。しかしその一方で専属契約・契約解除に係るトラブルや、歩合制的な報酬体系に不満を持って事務所を移籍したり独立する方も多いようです。しかし一般企業に於ける安定性とは異なる事業形態であり、人気次第では将来的な安定性に乏しい職業とも思われます。

そのような状況で最近芸能事務所の倒産が相次いでいると報道されています。当然芸能事務所経営には営業・所属芸能人への報酬・マネジメント人員など多くの経費がかかっていると想像できます。だだ金銭面だけでない理由で独立する芸能人もいるようです。例えば芸能事務所の経営方針とは異なる自由な裁量で仕事ができる、仕事内容に合った報酬交渉、出演することでのメリット・デメリットの判断など、大手事務所にはないやりがいがあるようにも感じます。もちろん全ての方が思い通りの芸能活動ができるとは限りませんから、時には自分の意に合わない仕事を受けることも選択肢に入るでしょう。

しかし個人事務所では報酬交渉、電話対応、営業活動、事務作業などを1人または少人数で行う必要がありそうですから、想定していなかった緊急トラブル対応・未入金なども全て自己責任となるリスクが存在するように思われます。その他にもSNSを活用したライブ配信・ミーティングなどの収益手段も多様化していますから、仮にブレイクしていないのならば何に問題があるのか等をしっかりと把握した上で独立する必要がありそうです。一見華やかそうに見える芸能界ですが、多くの芸能人が出てくる一方で人知れず消えていく方も沢山いるのは、それだけ厳しい社会と言えるのでしょうね。