オフィス鴻

転職と人間関係

2023年12月26日

多くの業界で人手不足が深刻になり、短時間での働き方への対策として週10時間以上の労働者に雇用保険・労災保険の適用、年収の壁の撤廃、最低賃金の大幅上げ、第3号被保険者の優遇措置廃止などの改定が進められています。また、若手労働人口不足や潜在的労働力の掘り起こし以外にも、高齢者再雇用時の給与激減対策、70歳までの就労支援(努力義務の範囲)、国民年金受給年齢の引き上げ・納付期間の延長(65歳まで)など、金銭的負担も増加しています。一方で、ハローワークでは幅広い給付金や労働力流動化にむけた失業後の待機期間など、50歳代になったら少しずつ知識を蓄えていくことも必要でしょう。

また、現役世代なら転職と言う選択肢もあり、以前に比べてかなりの好条件を提示する企業も増えていますが、必ずしも希望者全員がその恩恵にあずかれる訳ではありません。あくまで一般論としての話ですが、転職理由にはキャリアアップ・専門性、給与・待遇面への不満、人間関係(特に上長との相性)、企業文化などが多く、また新たな職場での人間関係構築に柔軟に対応できなければ、退職・転職を繰り返すうちに再就職への条件がどんどん狭くなり、結果的に望んでいた仕事とかけ離れるといった悪循環に落ちる可能性も高いです。転職エージェントのHP等でも、現状の課題解決につながらない転職希望者が全体の1/3(某サイトでは、自分の市場価値を確かめりことを推奨)程度いて、敢えて現在所属する企業に残留することを勧めるケースも多いようです。

編集人も、入院を含む病気療養や企業内での障害に対する特別な配慮を必要とすることから、やっと主治医から3年のブランクを経て条件付で就職活動を始めました。そこには年齢面(法律上の要件を満たさない限り、年齢制限を表向き謳うことはできません)を含め相当高いハードルがあることも事実で、自分に合った転職エージェントに出会うことができましたが、再就職は簡単なことではないと思っています。