オフィス鴻

退職代行と転職活動

2025年10月27日

今年も退職代行会社が発表している利用者数の多さが話題を集めていますそして利用する側の意見を見ていると、昭和・平成・令和時代にがむしゃらに働いていた編集人にとっては違和感があるのも事実です。「石の上にも3年」という言葉は冷たい石の上でも三年座り続ければ温まることから来たとされており、我慢強く辛抱して努力すれば成功に導かれるという意味を持っているともされます。いくら時代が変遷しているとはいえ新入社員がたった数日・数か月で自分の口から理由を伝えずに安易に退職代行を使って退職する様は、その後の人生において逃げ癖がつくことを懸念させるものです。

もちろん就業を続けることで精神的・身体的なダメージを受け続けるくらいなら、退職と言う選択肢があっても良いと考えます。ただ人手不足の時代であり転職市場が拡がっている現在ですが、初就職から数日程度で退職した方を受け入れる企業は多くないと考えています。もっと踏み込んだことを言えば採用する側にも応募者に対する選択権があり、退職理由が明確でなくキャリア形成も出来ていない方を簡単に受入れてくれる企業があるとは考えずらいのです。換言すれば転職に対する強みを持つことが出来無ければ、単に20歳代の若手だけでは目的とする仕事・企業とは出会えないでしょう。

編集人が過去4回転職を経験していることはこのブログでお伝えしました。その転職時に思ったことは如何に企業文化に馴染みながらも、自分自身の存在価値を少しずつでも認めてもらえるように自助努力することが大切だと言うことでした。在籍時には想像もしていなかったのですが、自分の気付いていないキャリアを認めてくれる企業との出会いは一歩後ろに下がって俯瞰的に自分自身を見れることがきっかけにいたからこそとも感じていました。繰り返しになりますが最後は本人の意志が優先されるべきだと考えていますから、退職代行事業も社会的意義があるのだと思います。