高橋俊介氏「独学力」に学ぶ
2023年09月02日
編集人は、仕事環境に非常に恵まれた社会人生活を送ってこれたと心から思っています。もちろん、失敗や挫折も数知れず経験してきました。また、自主的な学びの機会(リスキリング、リフレーミング;専門性のあるキャリア)を積極的に作ってきたことも、プラスに作用していると感じています。さて、高橋俊介氏は、独学とは「学びの主体性」だとして、自律的キャリア形成に不可欠な7つのポイントを挙げておられます。その中から、3点抜粋要約してみました。
1.入学試験のような正解主義ではない、正解のないものに持論を導く力。社会的使命(ビジョン、ミッションなど)を果たす力。
2.会社(安心社会)の枠を超えたヨコの学び(信頼社会)から刺激を受け、学びを楽しむ力。開かれた人的ネットワーク構築力。
3.過去の知識・伝承・成功体験に頼り、思考や行動を固定化させることなく、変化へ対応する力。チャンスを偶然から必然にする力。
もう御一方、日本経済新聞に掲載された東京大学畑村名誉教授の失敗に対する考え方の中に、「現実の事象を観察し、構成要素や変化に対する知識は自分でしか作れない。現地に足を運び、現物を見て議論(ディベート)することで学ぶ」「仮説検証の繰り返しの中から、失敗経験を皆で学ぶ」とありました。自分の判断基準を持つことの重要性を認識していれば、己の自慢話や派閥作りに明け暮れることなく、謙虚さや他者からの学び、思いやる心と行動が伴っている方が求められている時代だと思います。