高齢者とTikTok
2025年10月29日
ある日本人高齢者がTikTok配信で月間数百万円の収益を上げているという記事が掲載されていました。この高齢者はある派遣会社所属のセミプロ俳優とのことで、実際にアカウントを運営しているのはコンテンツ制作会社と若手スタッフだと言います。つまり動画配信等のプロフェッショナル達が、ライバルが少ない領域である高齢者世代の視聴者に「バグる」動画として配信することで収益を確保していると言うカラクリが存在しています。高齢者層にうける動画はどちらかと言えば地域や家族を題材にしていたものが多く、ここをPR動画として見てもらうことでビジネス化したそうです。
またPR案件とは企業がインフルエンサーなどに自社製品を宣伝してもらるマーケティング手法とされ、これまでも多くの製作者が参画してきました。ただし某TV局のアナウンサーが無報酬との前提での出演が、実際には金銭以外の報酬を受け取っていたことが後日発覚して炎上騒ぎが起きたことは記憶に新しいところです。つまり収益としてPR動画というジャンルでプロの俳優を起用した番組制作と言った感じでしょうか。編集人が感心したのは「競争相手が少ないジャンルで、新たな視点でビジネスモデルを作った」ことで、これはどの業界に於いても共通しているものと考えています。
ビジネスでは当然最初から成功を約束されているものは非常に稀有です。しかし最初の1歩を踏み出すことをしなければ、絶対に結果が出ないこともまた真理でしょう。ある民放キー局から独立された方が「最初の1歩を踏み出した時点で、まずは目標達成である」と話されていたことを思い出しました。編集人も本ブログ発信があったお陰で複数の書籍出版を行うことができましたし、ここに記載された内容からコンサルティング事業を拡大してきました。もちろん最初から上手くいくことを期待するよりも、まずは自分が出来る範囲から始めて徐々に軌道化していくことの大切さを改めて感じた次第です。



