Coffee Time(Quality Of Life)
2023年10月26日
QOL(Quality Of Life)はWHOが定義した言葉で、主に「生命や生活の質」として訳されます。また、幸福度・充実度・満足感などの個人の価値観とも呼ばれ、充実した人生を送ることや、自分らしさの価値観など、精神的な豊かさを得ることに重点が置かれています。参考までにイギリスの歴史・政治学者であるシリル・ノーコスト・パーキンソン氏が提唱した「パーキンソンの3法則」という考え方をご紹介します。要約すれば、人間は不合理な選択により無駄や非効率な状態を作り出し易い生き物だということになります。
第一法則 仕事量は、完成に与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第二法則 支出の額は収入の額に達するまで膨張する
凡俗法則 組織は重要性の低いことに、それに不釣り合いなほど重点を置く
そこで、自分自身の仕事を1日のタスク時間単位(日数でも良い)で予測・管理すれば、空いた時間を別の創造的作業に充てられます。故意に時間外労働となるよう業務調整して、残業を生活給としている方には耳が痛い話でしょう。編集人は定時退社を原則としつつ、所属員には月間スケジュール作成・事後検証を条件として、1日2時間以内の時間外労働(月間30時間まで)は認めていました。最近は、日本でも週休3日制採用企業(一部試験導入している企業を含む)は6%程度あるようです。なお、出所は失念しましたが、日本人は一生涯のうち通勤を含め2,000日(約5年間分)を無駄な仕事に費やしているという試算があるそうです。グローバル視点で考えれば、日本の労働者の低生産性(欧米の約1/3、総労働時間は欧米が短い)と賃金水準比較も納得できる点がありますね。