オフィス鴻

マイナ保険証の現状

2024年08月06日

先日、呼吸困難の症状(夜中の呼吸停止)が悪化したため、大学病院の主治医と相談して自宅近郊の個人病院でSAS(睡眠時無呼吸症候群)の検査を受けてきました。その理由は、大学病院は重症患者を受け入れるためにあること、新たな診療科で診察を受けるには他病院の紹介状が必要なこと、現在の難病との因果関係が不明なことの3点です。結果的に簡易検査の結果、自宅に医療機器を置いて1ヶ月に1度通院することとなりました。機器装着により逆に息苦しくなる場合もありますが、少し早朝の発作が改善傾向になってきたことで若干安心しています。

さて、当該病院(クリニック)ではマイナカードリーダーの読み込み口にテープがクロスに貼られていて、実際には紙の健康保険証を利用して診療しているようでした。編集人の場合、健康保険証と限度額認定証はマイナンバーカードに登録されているのですが、行政が発行する障害者手帳(民間のミライロIDへの登録可能です)に関連するものは登録できない仕組みになっています。いつも診療して頂いている大学病院の受付の方に登録必要性の有無を確認したところ、結局は今までと同じ要領で月1回全ての保険証類を目視確認する必要があるとのことで、何ら今までと変わりが無いのが実情です。また、その大学病院では独自のアプリ(登録までにかなり手間はかかりました)を開発して、次回通院日、処方箋、検査画像などがいつでも取り出せる(原則1年以内のデータは無料)ため、万が一異なる医療機関で受診しても医療情報を共有することが出来ます。

当初は個人情報の漏洩による不正利用が心配されていましたが、費用面だけでなく現場対応として複数運用を余儀なくされることが浮き彫りになってきました。経過措置として資格確認証(年間5億円の費用がかかるようです)も併行して使えるそうですが、行政の効率化を図るという観点で編集人は導入に賛成しますが、余りにも早急な導入に拘ったことから、まだまだ解決すべき多くの課題が残されているように感じます。