オフィス鴻

オートバイの安全

2025年04月19日

編集人は25歳くらいまでオートバイを運転していました。当時は身を守るツールはヘルメット・ブーツ・プロテクターなどで、渋谷区内の国道で訳もなく乗用車にアオリ運転された経験があります。現在は車体の前後(殆どはヘルメット装着タイプ)にドラレコカメラを付けることも、ETCも無かった時代ですから散々怖い思いをしたので乗用車に切り替えました。大手メーカーであるヤマハ発動機は「感覚拡張HMI」という他車両が接近することを知らせる研究を行っており、既に特許を取得しているそうです。今後は道路法等に抵触しないよう安全運転の補助装置として実用化されることが期待されています。

最近この類のコンサル案件が増えていますが、やはり最大の難関は音でしょう。編集人もITベンダーと手を組んで似たような安全装置兼運行装置の開発を進めていましたが、車両の走行音・話し方のクセ・訛などを正しく認識できるものは実用化できませんでした。特に健康管理に関するものは、法令が複雑かつアラート基準を設けるためには医師の判断が必要とされます。実際には「感情推定モデル」と呼ばれる技術ですが、ドライバーに感情センシングアプリを取り付けることで、その変化から体調を判断していくものです。しかし、ウェアラブルタイプにすると運転や作業のしずらさがあるため、本当は車内カメラ等で判断できるタイプの方が実用的だと考えています。

また、ドイツのボッシュ社はライダー支援システム(ARAS)として速度調整(本当はロい方に止められれば一番良いと考えています)やアラート発信をするシステムを開発しました。しかし、どれだけ新技術が取り入れられても結局は乗車するドライバー次第と言うことだと感じています。オートバイ運転で最も危険なのは車両の横をすり抜ける行為だと言われていますが、利便性の観点では自動車よりも優れている点が多いのも事実です。しかし、少なくとも運転免許が交付されている以上、違反をせずに安全運転するのは人間であることも事実です。