オフィス鴻

クラウド2026年問題

2024年07月27日

物流クライシスの2024年問題、ITインフラ老朽化・運用人員不足の2025年問題(2025年の壁)、クラウド化の2026年問題、さらには国民の1/3が高齢者となる2030年問題などがあり、世の中の進歩と現状の課題認識が乖離していることを指しているのでしょう。編集人も、物流2024年問題では2014年から社内制度等を1から再整備しており、社長から3年目で及第点を頂きました。しかし、休職期間満了退職で2022年から後任者にバトンタッチした後暫くは問題は起きなかったのですが、最近は統制が不十分でトラブルが相次いでいるようです。

2025年問題とは、団塊世代が75歳以上の後期高齢者になり、医療費・介護費の増加、年金支給開始年齢引上げ、社会保険料負担増、人材不足などが予測されていることを指します。また、2025年の壁とは現在企業に導入されている属人的IT基幹システムの老朽化や運用・保守人材の減少などで更新することが出来ない企業では事業継続に影響が出ることを指します。詳細は経済産業省の「DXレポート ITシステム「2025年の壁」(以下省略)」を参照してみてください。編集人も休職(2021年)直前に経営陣にこのIT問題提起と優先順位を付けたシステム更新を上申して、10年以上前に導入した会計システム・販売管理システムの全面更新プロジェクトを立ち上げましたが、コロナ禍の影響もあり当初予定より2年遅れの導入と、事業所を中心とした要件定義が不十分であったと聞いています。

表題のクラウド2026年問題とは、本当の意味でのDX(デジタルトランスフォーメーション)により新たな事業構造改革・新ビジネス開発を進める上で、クラウドを選択するか否かではなくクラウド導入が前提のデジタル化された企業間取引(金融・製造・小売など)に移行する産業革新だと考えています。現在の経営企画は従来型の経営指標管理からより幅広い分野への知識を必要とする部門に自ら変革する必要性を感じています。