ファーム・スペシフィック・スキル
2024年02月08日
ファーム・スペシフィック・スキル(Firm specific skill)とは、メンバーシップ制の特定企業内(勤務先)でしか通用しないスキルのことを指し、反対に専門性だけでなく業種・職種が変わっても持ち運び(ポータブル)できる汎用性の高いスキルはポータブルスキルと言われます。厚生労働省では職業診断ツール(ポータブルスキル)をHPで公開して、ミドルシニア層のホワイトカラー職種の方がキャリアチェンジ、キャリア形成での活用を想定しています。
因みに一般社団法人人材サービス産業協議会(JHR)のツールを試してみましたが、実力がないのか、職務が特殊だったのか、少し参考となる点が指摘されている程度の内容でした。なお、本ツールはキャリアコンサルタント等の支援者が求職者や相談者等に対して相談支援への活用を前提としているため、転職や人事異動を前提としたツールとしての使用目的ではなく、従業員が新たに身に付けておくスキルを考える一助にすることが適している感じであり、この診断結果レポートを見て企業側が何かを判断することは余り意味をなさないように思いますし、コンヒュージョン(confusion;混乱)を起こす可能性があるタレント・マネジメント・システムの考え方に近い気がしています。
似たような事例に高齢者の中に「シルバーモンスター」と呼ばれる理不尽な口撃やクレームを入れる方や、企業内で聞く耳持たずで責任は取らない職場老害という言葉もあるそうです。編集人も後ろから追突されて転倒した際に、「お前が勝手にぶつかってきた」と捨て台詞を残して逃げ去った初老の男性がいました。すぐにその現場を見ていた方が警察官を呼んで下さり、救急処置(救急要請はお断りしたのですが、結局救急搬送になりました)をして事なきを得ました。おそらく当人は刑事課が捜査していたことは知らないでしょう。第二次ベビーブームの世代比率が高い日本で若者以上に厄介な70歳以上の一部の方の行動には呆れるくらい検挙数は増加しているそうです。