オフィス鴻

他国文化の尊重

2025年11月30日

日本国内でハラスメント騒ぎを発生させた元芸人が、タイ国で同地の寺院の前で僧侶だけが着用できるオレンジ色の袈裟を着用した動画をアップしたことが、タイ国民だけでなく日本人からも大きな批判を浴びています。特に敬虔な仏教徒が多いとされるタイでは僧侶は特別な存在であり、当然ながら移住宣言先の一般的な文化すら理解せずにとった浅はかな行動に対しては言い訳すらできないと言うのが現実でしょう。実際に日本人が海外の文化を理解せずに現地で顰蹙を買った行動の1つとして、台湾で視聴者数稼ぎのために政治活動的な動画を配信した日本人2名が再入国禁止処分となっています。

ある記事によれば、タイの国内法(刑法208条)では、例え冗談でも僧侶と言う存在を茶化すような行為には厳しい処分が課される可能性があるとされています。もともと日本で問題を起こした元芸人であり、再び海外で問題を起こしたことには情けないを通り越して恥ずかしい思いをしているのは編集人だけではないでしょう。当然現地に駐在・在住している日本人に対しても何らかの影響が及ぶことは否定できないと考えています。編集人も海外に渡航する際には最低限の現地マナーを調べてから訪問していますし、できる範囲で少しでも現地の文化に馴染むよう努力しています。

また日本のオーバーツーリズムでも一部の訪日客が過激なパフォーマンスをすることで、SNSの登録者・再生数を上げる活動をしているようですが、同じ立場になってみれば容易にその愚かさに気が付くはずです。時にYouTube動画で日本文化を誹謗中傷する外国人の方を見かけますが、極論的には二度と日本に来てほしくないと言う感情が強いと思われます。実際に他国の文化を尊重することは、その国の過去の歴史・宗教・人種などが複雑に絡み合っています。今から50年ほど前に海外で日本人観光客が迷惑な目で見られていたことを思い出せば、隔世の感がありますね。