健康保険組合拠出金
2025年08月08日
健康保険組合連合会(健保連)が各組合の2025年度予算を集計した結果、経常収支は3,782億円の赤字で大企業の平均保険料率は過去最高の9.34%となることが見込まれているそうです。保険料収入は賃上・加入者拡大などにより約9兆円(前年対比プラス4.3%)となる一方で、後期高齢者医療制度支援金は2兆3千億円を超えるなど現役世代への負担増の構図がより明確になってきました。その結果として76%の健康保険組合が赤字となる見込みで、積立金の取崩し等で対応することとなり健康保険組合運営にマイナスの影響を与えるとされています。
その他中小企業が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)の平均保険料率は10%であり、大企業健保ですら解散を検討せざるを得ない時期に差し掛かりつつあるのが現状です。これを次世代の立場として考えると、現在医療・介護(1.74%)・年金等(18.3%)の合計社会保険料率は30%を超える可能性が高くなります。若い世代を中心に賃上げが進められていますが可処分所得の大きな向上は見込めず、今後は高齢者医療を始めとした社会保障制度の世代間格差の是正を進めていかなければならないところまで来ていると考えられます。相互扶助に頼ることが出来ない時代も迫っているのでしょう。
また生成AI技術やDX導入で中高年層のホワイトカラーが人余り状態となり、黒字経営でも希望退職などでその後の職探しに苦労する方も増えています。編集人も難病治療が一段落した時点で医師の就業許可をもらってハローワークや人材紹介会社に登録しましたが、結論から言えば障害があったことで非常に再就職は難しい状況にあると感じたものです。現在では体調の良い時にスポット業務をする程度ですが、まだ複数の企業顧問を務めるなど恵まれている部類だと思います。国民年金は完納、医療費は行政に支援して頂いていますが、まだ身体の許すうちは働きたいと考えています。