オフィス鴻

優先シートのあり方

2024年08月02日

この数日間にSNS等の記事や交流サイトで公共交通機関での優先シートに関する様々な意見を続けて目にしました。多様性を受け入れる時代とはいえ、優先シートを必要とする当事者になってはじめて気付くことも多く、それぞれの意見に相違があって当然のことだと思います。また、若干内容は異なりますが海外ではレディーファーストが生活に根付いている地域がある一方で、公共施設等での人種差別的言動も決して少なくはありません。編集人も身体に障害(ハンディキャップ)を持つようになってから、空席が多い場合でも公共交通機関では極力優先シートを使わせていただいています。有難いことに、年齢層に関わらず通常シート(席)を譲って頂くことが多くあり、必ずお礼を述べて有難く着座させて頂くようにしています。ただし、前提として優先席は誰でも必要な方が利用でき指定席ではないと言うことが多くの意見の中から読み取れますが、このあたりの考え方や感じ方が人それぞれ異なることが多少問題を煩雑にしているように思います。

例えば歩行がしんどかったり体調が思わしくない時、優先席に空きが無いと確認できた場合には次のバス・電車等を待つことにしています。それは、仮に通常席・優先席を問わず障害等を持たれた方が自分の前に立ったならば、少なくとも何らかの感情や行動を相手の方に起こさせてしまうことが申し訳ないと思っていることが理由です。ただし、高齢者等の中には杖を手にしながら健常者と同じくらいの速度で走り、駆け込み乗車をして乗車後に空席を探す方も実際に居ますし、障害者ヘルプマーク等をこれ見よがしに水戸黄門の印籠のごとく着席者の目の前につき付けて席を譲るよう迫る方も居ます。

もちろん、妊娠中の方を含め体調が優れない等の状態なんだなと考えれば優先シートへの着座はヘルプマークの有る無しは関係ないと思いますし、障害があることに外面的に気付かれずらい方(義足、重度の内臓疾患、敢えて障害を表に出さない等)もいらっしゃいます。最近は、お互いに少しの心遣いがあれば気持ちよく過ごせるのにと考える編集人です。