オフィス鴻

公用旅券

2025年11月27日

公用旅券とは、外交官・国の行政機関で公務に従事する職員に支給されるもので、訪問先での出入国手続きがスムーズになったり特別な便宜が提供される旅券とされています。また国家の外交業務を担う高級官僚や大使などに支給される特別なパスポートとして外交旅券があり、ともに一般国民が取得するパスポート(日本国旅券)とは異なります。発給要件等の詳細は旅券法および関連法令で定められており、因みに日本の一般旅券はビザなし渡航が可能な国・地域を基に算出されるパスポートランキング(パスポート・インデックス等)では、常に上位にランキングされています。

先述の公用旅券は上記以外にも国会議員やJICA(海外協力隊)等も含まれているそうで、日本の外交・国際協力などを遂行するためのものと言えそうです。また編集人の知り合いに公用料理人旅券を発行された方がいらっしゃいましたが、その方はヨーロッパにある大使館で調理人として勤務されていたと話されていました。実際に公用旅券を持っている場合は、入国審査で長蛇の列に並ばず「外交官(Diplomat)」レーンから入国出来たり、赴任先で税金等の優遇・免除措置が適用されることもあるようです。ただし中には公用旅券では渡航できない国・地域もあるとされています。

なお旅券(パスポート)の変更(2025年旅券)が行われたことで、パスポート全体の発給が大きく見直されています。具体的には偽造・変造対策の強化およびこれまで都道府県旅券事務所等で作成・交付されていたものが、国立印刷局で作成することへと変更されています。その他にはオンライン申請の利便性がマイナンバーカードを使うことで高まり、行政機関との連携もスムーズに行えるようになっています。因みに編集人は変更以前に申請したので、次回(有効期間は10年)申請の際には新旅券になります。実際に外務省領事局旅券課の「旅券事務の窓口業務について」に詳しく記載されています。