台湾野球とチアガール
2025年11月18日
今から約10年前の2013年に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンドで、日本と台湾が熱戦を繰り広げたことは良く知られています。この試合が後に語り継がれている理由にはその試合内容にもありますが、もう1つお互いの観客・選手が一体となったことが大きく関係していると言われています。日本は2011年に東日本大震災という未曽有の大災害に見舞われ、台湾は当時の金額で約250億円と被災者への支援物資をいち早く送ってくれました。その背景には1999年9月21日に台湾中部で発生した地震への日本の支援が関係していると言います。
話を戻しますが、同WBCの試合では日本人の応援団がある1人の呼びかけによって「謝謝台湾」等と書かれた感謝のメッセージを掲げ、敵味方なく声援を送ったことに始まり試合終了後には台湾選手がマウンドを囲んで観客に一礼したことが伝えられています。また来年2026年には第6回ワールド・ベースボール・クラシックが開催される予定で、再び日本と台湾の試合が行われるかも知れません。先の東京オリンピックの聖火リレーでは故長嶋茂雄氏、松井秀喜氏とともに台湾出身の王貞治氏が手を携えてバトンを繋いでおり、正式な国交はないにしても台湾と日本の絆は強固のように思えます。
さて台湾のプロ野球に欠かせないものとしてチアガールの存在が挙げられます。日本の応援風景とは異なりますが、観客がチアガールと一緒に選手を応援する姿はスポーツの楽しみ方の多様性を体現しているとも言えるでしょう。近年台湾で高い人気を見せている台湾プロ野球のチアガール(チアリーダー)は台湾のアイドルとも呼ばれるほど人気があるそうで、各球団ごとに個性的であるようです。因みに台湾のプロ野球球団は6つ(中信兄弟・統一ライオンズ・富邦ガーディアンズ・楽天モンキーズ・味全ドラゴンズ・台鋼ホークス)あり、機会があれば是非観戦したいと編集人は思っています。



