噂と旅行控え
2025年09月13日
今年7月に「日本で今年夏に大震災や大津波が起こる」という根拠のない噂が流布され、香港を中心に訪日客が減少しました。これだけ地震大国で予想はほぼ困難と言われている日本ですが、特定の日にち(7月~10月頃)まで絞り込めるのならば是非その根拠を示してほしいと感じていた観光関係者も多かったことと思われます。最近はSNSによる情報拡散スピードが速く政治的にも利用されている事実を鑑みれば例えどのような理由があるにせよその情報発信元に対して何らかの制裁は必要だと思われますが、あくまで国民性に起因する噂の域を出なかった訳ですからこれで収束する様子です。
編集人が30歳代の頃、「ノストラダムスの大予言」という上記に似たようなことが全世界を震撼させました。もとはフランスの占星術師であったノストラダムス氏が記した1555年の予言集という書籍の中で「1999年7月に恐怖の大魔王が降臨して人類が滅亡する」というものでしたが、日本でも多くの書籍・映画が作成されたものの実際には何も起こらなかった記憶があります。今回の香港との関連性は定かではないにしても同氏は「2025年前後に地球上で大災害が起こる」と述べていたことを考えれば、つくづく人間とはオカルト的なことに心を動かされるものだと感じています。
日本では南海トラフ地震(30年以内に80%の発生確率)・首都圏直下型地震(30年以内に70%の発生確率)・富士山噴火(火山性地震が頻発から誘発される)などが研究されていますが、正直なところ正確な日時までは現段階では予測できないとされています。ただし様々な予兆からある程度は推測できる可能性もあるとされており、大切なのは国民がパニックに落ちらないような国家と行政対応、そして非常持ち出し品の備蓄等と言われます。一般的に災害に巻き込まれた人間が飲まず食わずで生存できる限界は「72時間の壁」と呼ばれており、ここまでは準備しておきたいものですね。