大学病院の選択理由
2025年12月18日
先述の「医師と患者の関係」でも一部触れましたが、大学病院のメリット・デメリットを編集人が実際に診療・治療・手術を受けた内容を基に記載していきます。まず大学病院を受診するには、原則として他医療機関からの紹介状が必要になります。例外的に選定療養費と言う特別料金を支払えば紹介状が無くても診療を受けることが出来ますが、余程重症であったり救急搬送でなければ非常に診察までに待機する時間が長くなります。実際編集人の通っている大学病院でも大混雑が理由で救急搬送を断られることあたりしますが、殆どの場合は難病と言うこともあり受入してもらえます。
まずデメリットとして挙げられるのは、診察までの待ち時間が非常に長いことです。最近は各種アプリが導入されてあと何番目と言った表示がでますが、アプリを使えない高齢患者などは何度も受付でクレームを入れているのを目にすることがあります。実際に11時受診指定となっていても急患対応やそれ以前の患者の診察に時間が割かれることも多々あり、最終的には13時診察なんてこともありますから大学病院外来は1日係を覚悟していた方が無難です。また血液検査などが追加されることもありますが、大抵30~60分まちはざらで結果が出るまでも時間を要します。
つぎにメリットとして挙げられるのは、診療科ごとに専門医がいらっしゃることです。編集人の場合は日本全国でも臨床例が非常に少ない自己免疫疾患と悪性腫瘍のため、検査結果次第では他診療科に紹介して頂けることも多いですが、次の受診まで時間がかかることがあります。実際に編集人の臨床結果は、論文等で紹介・引用されていることも多くあります。これも高度医療がなせることで、心の安心感が高まることがあると思っています。もう1つは緊急性が高い場合には比較的検査結果を早くを出してくれる場合がありますので、その後の治療に非常に有効といったことが挙げられるでしょう。



