オフィス鴻

小型二輪自動車免許

2025年11月29日

街中で良く見かける原動機付自転車(総排気量50cc以下)ですが、警察庁は令和7年11月から環境規制適用(新排ガス規制)による製造企業での採算性等の課題から第一種原動機自転車・第二種原動機付自転車の2種類に変更されました。詳細は警察庁のHPに記載の通りで、実質的に旧来の原付免許(第一種原動機自転車)で乗車できる車両が減少してくることが想定されています。一方で通勤・通学・業務使用をされている方の中には総排気量125cc以下の二輪車へと乗り換えるため、新たに自動車教習所へ通って新たな免許を取得している方が増えているとも言われます。

編集人の知人にも普段は業務用の50cc二輪車を利用しているのですが、今後国内生産が中止されることを見越して教習所に申し込んだ方がいらっしゃいます。しかし日本にある指定自動車教習所は約1,200か所ありますが、その中で小型二輪を取り扱う教習施設は約700か所と概ね半分程度です。そのため新たに第二種原動機付自転車免許を取得する方が急増しており、申し込みさえも困難な状況が続いていると話されていました。特に土日や夕方以降の時間帯は予約が殆ど取れないそうで、一度キャンセルしてしまうと次回の予約を取るにも苦労しているそうです。

また東南アジア諸国に旅行すると多くのバイク(自動二輪)は125ccであり、法律規制は定かではありませんが家族4人で乗っている姿も見かけます。最近の運転免許制度は小型二輪以外にも準中型・中型免許などの変更も多く、しっかりと理解していなければ無免許運転で検挙されてしまうリスクも増えています。車両性能が非常に高くなっている背景がある一方で、利用者(免許取得者)のモラル低下も危険な兆候と言えるでしょう。正しく自動車運転免許を理解した上で他者に迷惑とならないような運転をすることが、結果として自動車社会の安全を守ることに繋がりますね。