挨拶の効用
2024年12月06日
子どもの頃に身に付けた躾(しつけ)は、「三つ子の魂百まで」と言われるように子ども時代に得た性格・魂は、年老いても変わらないことを指すとされています。この言葉の由来は諸説ありますが、平安時代中期(11世紀)に創作された源氏物語だという説があり、その一説に書道等を見れば育ちがわかるという意味から派生したのではないかとも言われています。われています。私たちの日常生活の中でも他人に気を遣った行動が自然に、そしてスマートにできる方を見れば、「この人は親御さんに大切にされてきたんだろうな」と感じることが多くあります。例えば、駅のエレベーターなどでも平気で割り込んでくるベビーカーやご高齢の方を多く見かけますが、編集人は「(急いでいないので)お先にどうぞ」と敢えて1人分の余裕があったとしても譲るようにしています。
そうするとわざと目線を合わせない様にしたり、ばつが悪そうにしている方が多いのですが、「(きっと今は)心に余裕が無い状態なんだな」と思えば、文句を言ったり腹を立てたりする自分が嫌いになることを防ぐことが出来ます。逆にバスや電車で席を譲ってくださる方には、感謝の言葉(ご配慮頂き有難うございます)を添えてご厚意に甘えるようにしています。昨今、世の中がギスギスしがちになる中で、ちょっとした心遣いの言葉が場を和ませることもあり、ましてや小中学生が出来るのに何で大人ができないんだろうとは思います。また、降車時に子供さんに「どうもありがとう。助かりました」と一言伝えると大抵「どういたしまして」と返答してくれ、その後は非常にすがすがしい気分で過ごせる魔法のような言葉だと感じています。
職場でも同じことで、こちらから挨拶することで相手の返答を見れば、相手の置かれている精神状態も何となく想像できますから、編集人は特に相性が悪いなあと思える人にこそ積極的に明るく(大声とは違います)少しゆっくりめに挨拶するよう心がけていました。返答が無くても別に気にしなければ良いだけのことです。