オフィス鴻

救急車利用の有料化

2024年08月03日

三重県松坂市や一部の行政で救急車利用時の選定療養費徴収などが報じられました。管轄する総務省・消防庁等の開示資料では日本全国で1日約2万件(約4.5秒に1回)の救急車出動があり、その半数近くは救急外来診療で軽症であると判断されたそうです。編集人も原因不明(現時点では原因は判明しましたが、数百万人に1人の難病と言う診断でした)の体動不能状態に陥ったり、脳血流不全で呼吸停止・歩行困難・失語になるなどの症状が数カ月おきに発症した時期があり、何度か救急車要請を家族にしてもらったことがあります。ただし、まずは契約している警備会社か家族に来てもらい、#7119で救急車を要請するよう指示を受けた場合にのみ119番通報して、掛かり付けの大学病院へと搬送して頂いています。

一度だけ駅前で他人と接触、転倒した際には警察官の方が救急車を要請してくれましたが、それ以外はICU等へと即入院・治療となりました。正直なところ、編集人も搬送後の入院有無にかかわらず有料化すべきだろうと思います。その理由は、安易な利用(タクシー替わりなど)を減少させるだけでなく、特に三次救急病院では次々と重症患者が搬送されてくるため、専門科の医師が呼ばれ本来の診療業務に支障がでていることや、救急治療室が満床になる場面を何度も見てきたからに過ぎません。もし、有償化するにしても緊急性の高い重症と診断された場合には保険適用とする、入院した場合は後日行政から費用が病院に支払われるなど、何かしら方法はあると思います。

受入病院側も医師を始めとした医療関係者の過重労働が問題視されていることを考えれば、不正利用や乱用に一定の歯止めを掛ける効果が期待できます。また、救急隊員の方の負担軽減にも繋がります。ただし、問題行動を起こすタイプはごく一部の軽症患者・リピーター等(中には有料個室への入院と聞いた途端に、普通に自宅に帰っていく患者もいるそうです)に限られており、本当に緊急性を要するならば躊躇することなく救急車を要請するべきだと思います。