オフィス鴻

日本南部での地震

2025年11月17日

今年6月頃、鹿児島県トカラ列島近海で群発地震が発生し、悪石島民が一時避難する事態が起きました。この近海はユーラシアプレートとフィリピン海プレートがぶつかるエリアであるとともに、琉球海溝との関連によって巨大な地震が起きやすいエリアとも言われています。編集人の拙い知識ではこの地震が南海トラフ地震や火山活動の活発化に繋がるかどうかは判断できませんが、いずれにしても日頃から災害に備えることの重要性があると認識しています。日本各地では数百年周期で巨大地震が起きてきたということが、古文書や最新の研究によって明らかになりつつあるものの予測は不可能と言われています。

この群発地震との関連性があるのかは不明ですが、同じ鹿児島県にある霧島連山の新燃岳が時をほぼ同じくして噴火しました。その噴煙は上空5,000mにも達したそうで、鹿児島空港も一時閉鎖になりました。また九州や沖縄は訪日客に人気のあるスポットが多くあり、国際定期便(航空機)やクルーズ船の気候などで地元経済活性化にも一役買っている中での自然災害は観光業等を中心に痛手を被ったとされます。特に最初は東京・大阪・京都・福岡等へ訪れる観光客も多いのですが、リピータの中には北海道・東北・四国・九州などに足を運んで下さる方も多いと言われます。

2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、2024年の能登半島地震など多くの地震災害に見舞われている日本では、震度3~4程度では日本人は大して驚かないのも事実です。しかし訪日客にとっては日本人と感覚が異なり、地震の殆どない地域から来ている場合などは大きな不安が襲ってくると感じられるでしょう。また昨今の訪日客増加は日本経済にとって喜ばしいものですが、最近は日本旅行に慣れてきたリピーターの消費動向にも変化があり、一般的に「コト消費」と呼ばれる行動、例えばアニメ等の聖地巡礼、地方特有の日本文化体験など鹿児島県にも恩恵があればと感じています。