オフィス鴻

深視力検査の意味

2025年01月17日

運転免許証の更新時に、深視力検査が義務付けられているものがあります。「深視力」とは、人間が両眼で見ている物体を1つのものとして認識する目の能力のことで、遠近感や立体感を判断したり、物体の位置状況を把握するためには自動車運転やスポーツなどで非常に重要な要素になります。運転免許証の所持者の内、大型自動車免許(車両総重量11t以上)・中型自動車免許・準中型自動車免許・けん引免許・第二種運転免許(旅客運送)ではこの深視力検査が義務付けられており、大型車運転に際しての立体的感覚が求められる訳です。実際に、運転免許試験場(または最寄りの警察署)で視力検査と同じ場所で行われていますが、ある程度慣れていないと失敗してしまうことがあります。

編集人は、大型・けん引免許を所持しているため、運転免許更新時には実際には全く運転していませんが深視力検査を受けています。敢えて運転免許試験場で更新手続きをするのですが、その理由は運転可能との医師の意見書があっても、万が一事故を起こさないようにと自分への戒めを込めているためです。実際に、計測器では「三桿法(さんかんほう)」と呼ばれる測定方法が用いられ3本の棒を横一列に立て、真ん中の1本が両横の棒と並んだタイミングで合図を送るという簡単なもので、この検査3回で平均誤差が2cm以内であれば合格することができます。しかし、実際にやってみると意外と難しいのも事実で、これまで何回か再試験を受けています。編集人の場合は、病気で複視(ものが二重に見える)があるため、試験官に再検査を指示されることが多くありました。

既に、難病と診断されてからは編集人は1度も自動車メーカーのテストコース以外は走行したことがありません。最近の自動車製造技術の進歩により、自動的に危険行動を回避できる機能が多くの車両に標準装備されてきましたが、それでも事故はゼロにはなりません。最終的には最新機器に頼ることなく、自分自身で運転が危険と感じた時点で運転はやめるべきだと考えています。