発達障害
2025年07月08日
編集人が最初に人事部門管掌となったのは36歳の時でした。当時もメンタル不調やミスの多い社員が相当数おり、あるメンタル系事業会社と契約を締結して従業員に告知したところ十数名の従業員と役付役員とおぼしき方(秘密保持契約のため本人の承諾なしに会社側へ個人情報が漏れることはありません)がその事業者に相談していることが判明しました。特にこの役付役員は「自分はうつ状態」だと周囲に公言(本当のところは判りません)しておりましたがとにかく自分の責任を回避する傾向が強く、裏表も顕著で後日その企業を編集人が退職するきっかけとなった方でした。実際のところは不明ですが、恐らく上記の方々以外にも相談した従業員がいたようです。
ここで編集人が大きな壁にぶちあたったことは、本人の承諾があれば良いのですがメンタル不調者(身体にも症状が現れるケースも多くあります)への対応方法でした。最近は精神疾患に対する研究が進んでおり、当時は認知されずらかった発達障害が原因であったケースも最後に勤務した企業で診断に至ったケースもありました。問題はメンタルヘルスと同じく発達障害を抱えた方をどのように指導したらよいのかと言うことでしたが、10年近くそのような特性のある方を自部署で受け入れて難儀したことを覚えています。特徴としては「同じミスを繰り返す」「自分が発達障害だと中々認識できない」「じっとしていられない」「突発的な発言・行動が多い」ことなどが顕著でした。
どの部署でも受け入れられないと言われた従業員を正直致し方なく2年間という期間を設けて受け入れていたので、自分の仕事(社長の特命事項担当でした)の進捗にも大きな影響がありました。特に資料作りでは指示通りに行わず自分のやり方を修正しないため、結局編集人が終わった作業を再度見直して新たな資料に加工するといった大変負荷の高い状態になってしまいました。しかし当事者本人が疾患に気付いていない以上無理矢理矯正することは非常に難しく、特に会話がかみ合わないことに苦労した記憶があります。