オフィス鴻

自衛隊訓練機の事故

2025年08月30日

今年5月に愛知県小牧基地から離陸した航空自衛隊T4練習機が離陸後2分後に高度1,400m付近で機体制動力を失って13km先にある犬山市の池に墜落する痛ましい事故が発生しました。墜落するまでの数十秒の間パイロットから異常を伝える通信や緊急脱出時に発せられる救難信号は確認できておらず、当時天候に問題はなく離陸前の機体点検でも異常はなかったという報道があります。約10日後に乗務員が発見されましたが、亡くなった自衛隊員2名はまだ30歳前後であり恐らく機体制動が出来ない中で地上への被害を最小限にするために池に墜落し自らの命と引き換えたと思われます。

もともとT4練習機は高い安定性から有名なブルーインパルスでも使われている優秀な機体ですから、今回の事故で同型機による訓練が一時中止され原因究明が自衛隊で進められています。自衛隊の航空機事故に限らず、事故原因には機体トラブル以外にもバードストライク(鳥の群れがエンジン吸気口に吸い込まれてエンジンが停止する)や空間識失調(パイロットが方向などを誤認する)があるとされています。編集人も自衛隊の航空学生になりたいと思う時期があり、元航空自衛隊パイロットだった方と話す機会があって、その訓練が非常にレベルの高かったと聞いていました。特に空母への着陸は特段の技量等が必要だそうです。

近年では台湾有事や尖閣諸島への他国による支配懸念という国防上のリスクが大きく取り上げられています。そしてAIによる分析ではもし敵国と交戦することになれば、日本の自衛隊にも多数の負傷者・犠牲者がでると分析されています。ここでアメリカとの安全保障条約が締結されているとしても、必ずしも支援してくれるとは限りません。しかし自衛隊の練度の高さは世界的にも有名ですし、日本人の民度の高さも同じように評価されています。ただいつ紛争が起こるのかは誰にもわかりませんから、自衛隊の方々におんぶにだっこするだけではなく、自分自身を守る行動を心掛ける必要があると感じています。