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西成大暴動

2026年02月01日

西成暴動とは、1970年代から20回以上繰り返されてきた大阪市西成区の一部地域で発生した日雇い労働者を中心とした抗議行動です。特に1990年の西成大暴動は、西成警察署の現職警察官が当時の反社会的勢力(暴力団)から収賄を受けたことが発覚したことで、6日間にわたって西成警察署の一部破壊や周辺の自動車・自転車等への放火が起きました。その後も西成(釜ヶ崎あいりん地区)では生活保護で得た薬剤を違法に販売する行為が続いているとされ、最近では中国系住民による違法朝市の摘発が行われています。当時の画像を見ていると、まさに暴動鎮圧と呼ぶにふさわしい状況でした。

西成地区(大阪西成区)以外にも東京では山谷地区(台東区)・横浜では野毛地区(神奈川県)などが、日本の高度経済成長期を支えた低賃金の日雇い労働者が「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊施設に集まっていました。山谷・野毛等は行政による地域環境委整備によりかつてに比べて若者等が集まるような地域へと変貌してきましたが、まだ一部では秘密裏に違法行為を行っている者もいます。問題はこれらの日雇い労働者が貢献した事実があるににもかかわらず、中流家庭と呼ばれる所得層から排除を受けていることです。実際に東京山谷の生活保護者は90%に上ると東京都福祉保健局が発表しています。

近年経済格差が生活・教育等に影響を及ぼしていることが様々な有識者から指摘されていますが、大阪都市部のすぐ傍では特に西成あいりん地区では日々無料の炊き出し等が行われているため高齢者等が集まる場所となっているのが事実です。少し古いですが2019年の総務省地方財政状況調査関係資料では、大阪市の生活保護受給者は約1,300人(5人に1人)、生活保護費は2,800億円に上る事が明かになっています。2025年にEXPO大阪・関西万博が終わった現在、単なる自己責任と言うのは簡単ですが、一般人がこの貧困の現実に眼をそらしてしまうのは問題だと思いますね。