オフィス鴻

飲酒と疾病の関連性

2025年07月09日

CIRCS研究とは日本で健康に関する様々な統計分析から、日本人の健康に貢献する研究を指します。同HPからの引用になりますが、脳卒中などの生活習慣病の予防法について詳しいことがまだわかっていなかった昭和30年代から日本を代表する循環器疾患の疫学研究が始められました。現在と違って健康診断技法がまだ確立していなかった時期に、病気の早期発見・予防を目的として血圧・心電図・眼底・血液検査などを組み合わせた先進的な集団検診を開始したとあります。特徴的なのは「あくまでも実際の予防に役立つ研究を行っていく」という理念の下で非常に地味だけど重要な調査・研究を行ってきた機関であり、大阪からスタートしてその他の行政や大学などとも連携して進められています。

その研究の中で、アルコール摂取(日本酒換算で1合程度)は健康にも良いとされています。別の研究ではアルコールは身体への負担が大きく適量という概念は存在しておらず、摂取自体が疾病原因となり得るという結果も公表されており、最終的には世界中にアルコール飲料があることを考えれば多量の飲酒は身体にとって良くないという結論にたどり着きそうです。編集人もアルコール飲料(特に日本酒・ワイン・ウィスキー)が大好きですが、アルコール摂取量がピーク時の10%以下になったのも加齢のせいなのか疾病のせいなのかは不明です。ただ言えることは1人で黙々と飲み続けたり、やけ酒の類は他人に迷惑を掛けずとも全くしないようになりました。

決してアルコール飲料摂取のいいわけでは無いのですが、この適量を守ることと休肝日を設けることは後者以外は出来ていないのが実情です。人によってアルコールの摂取上限は異なり、最近は飲めない方への強要はアルコール・ハラスメントとして捉えられるようになりました。また昭和以前の酒類と違うのは、人工的に製造されたアルコール飲料(醸造アルコール等)が増えたことでしょう。最近のアルコール飲料も3%程度のジュースに似たようなものも販売されています。