人脈を活かす恩人(1)
2023年02月26日
30歳を過ぎた頃、ある仕事から「人脈を活かす恩人」との出会いがありました。この恩人は、首都圏で10社近い企業(3社は実運送事業会社)を経営しており、従業員を大切にすることを第一に考えておられる方です。また、金融機関や監督官庁、行政などとのパイプも太く、経営に支障が出る名誉職や専従は一切引き受けず、実業中心で活動されています。そのご縁で、様々な業界の方を紹介していただきました。
編集人は新規・継続を問わず必ず取引先の本社訪問(遠隔地の場合は近隣事業所)を大切にしていて、取引の継続・開始・中止を含め各種判断に活用してきました。その理由は、従業員教育(特に挨拶と電話応対)に優れている、物品・書類の整理整頓・清掃(新旧は関係ない)が行き届いている、経営者が従業員と同じフロア(応接室は除く)で仕事をしていて必要に応じて適切な指示をすぐにだせる状態であることの3点を、自分自身の目で確認していました。この恩人の経営する会社(本社)は、移転前は相当年季が入った事務所でしたが、先程の3点が全てほぼ100点ともいえる素晴らしい会社で、その後少しずつ委託仕事量を増やしていきました。
あくまで一般論ですが、この3点で平均点(70点を目安)に届かない会社は、いざというときに正確な情報が入らない、トラブル処理に時間を要する、催促しても報告がない、やもすれば責任所在のたらい回しを平気で行う傾向があります。一例を挙げると、すぐ隣の部署の電話(代表回線は除く)が鳴っていても無視する従業員が多い企業は、それぞれの理由(他部署のトラブルに巻き込まれたくない、自分の仕事ではない、早く帰りたいなど)があるにせよ、取引先から見ると何か問題を抱えている企業との印象を与えます。ただし休日出勤時に限れば、対応が難しいこともあるため社内連絡の電話以外は除外してもいいかと思います。