優しさの恩人(5)
2023年02月21日
最後になりますが、「優しさの恩人(師匠)」の傍らで仕事ができたことと、一生忘れることはない数多のご厚意への感謝の気持ちを綴ります。
編集人が罹患した自己免疫介在性脳症は、世界で最先端の研究が進められている鹿児島大学病院脳神経内科でも確立された治療法はありません。また、「自分と家族の生活」と「死に対する見えない恐怖」など、入院中に色々な感情が相まって、2時間程涙が溢れて止まらないことが1度だけありました。今では「治療に専念するように」と恩人から頂いたたくさんのご厚意と優しさが、いわゆる「時薬(時間の経過が病を癒す薬となること)」となって徐々に効き始めているように感じています。
最近はSNSで自分の病状(難病・悪性腫瘍など)を伝える方も多くおられます。もちろん、人それぞれの病状、考え方や感情、生活環境は異なりますから、同じ病気を経験された方や周囲の方へ相談する、自分自身に優しく接する気持ちや頑張りすぎないことなど、それぞれに適した方法で人生を歩めば良いのだと思います。そして、編集人の母が「これまで仕事をして、家族を大切にしてきたのだから、今は周囲の方に頼れるところは支援をお願いして、自分を労ることも大事なんだよ」と話していたことをお伝えしたいと思います。
なお、このブログ内でも触れていきますが、編集人にはまだ実現できていない「夢」が2つあります。1つは「東南アジアに無償の学校を作り、教育機会を提供すること」、もう1つは「労働集約型産業の共通プラットフォームを創り、今より良い処遇を提供すること」です。余命宣告は受けましたが、あまり気にすることなく以前にも増して1日1日を大切に生きることで、何らかの形で自分の「夢」の実現と周囲の方の「夢」が叶うよう努めていきたいと思います。