成功の教科書
2024年09月18日
MLB(メジャーリーグ)で大活躍している大谷翔平選手を高校生の時代からフォローしている原田隆史氏の講演を拝聴したことがあります。同氏は荒廃した中学校を陸上競技と言う形で立て直したことでも知られており、「成功のための目標設定・準備・実践・心構え」を自分自身で整理することで一般企業でも活用できる考え方・行動規範などについての著書を発行されています。「成功の教科書(書籍)」では前書きに次のような吉田松陰の講孟余話が引用されています。
「学というものは進まざれば必ず退く。ゆえに日に進み、月に漸み、ついに死すとも悔ゆることなくして、はじめて学と言うべし」という一節ですが、同氏の「成功とは、自分にとって価値あるものを未来に向かって目標として設定し、決められた期限までに達成すること」「成功のプロとは、自ら夢を描き、それを目標に替え、方法を考えて、自分でやれる人間。そして失敗しても人のせいにせず、自分で責任をとれる人間のこと。このような人間を自立型人間と呼ぶ」と言う考え方は、厳然としたレベル差はありますが、編集人がこれまで過ごしてきた人生への考え方と似ている部分があり、目標とは他人から強制されるものではなく、自分にとって価値あるもの(理念・信念・思い・志など自己中心的な考えに偏っていないもの)であり夢の源泉となるとも述べられています。
先述の大谷選手は、原田先生の教えから9個のマスの中心にテーマを置き、残りの8マスには成功に至った理由を書き出していて、さらに8マスについて同じ作業を繰り返していた(現在でもやっていると思います)そうで、その高校時代に作成した実物を見せていただきました。実際にやってみるとわかるのですが、普段から深考する習慣が無いとマスを埋めていくことは大変難しい作業です。なぜなら、成功に至る過程で必ず他人の援助・助言などの支えや励ましが必要となるため、編集人流に言えば「(見返りを求めない)利他の心」が無ければ最後の壁が越えられないと考えるからです。