オフィス鴻

終活(生前整理)

2024年08月06日

編集人は50歳代で3つの大病を患いました。最初はラクナ脳梗塞、次に自己免疫疾患、そして悪性腫瘍と約8年間で入院治療した回数は正確に数えた訳ではありませんが50回近く、救急車要請も10回以上したように思います。今思い返せば予兆に近いものは20年以上前からあったように感じますが、毎年会社の健康診断に加えて数年おきに自費で人間ドックで検査してもらっており、高血圧と運動不足(肥満)に気を付けながら過ごしていました。特に自己免疫疾患は脳梗塞の症状と似ていることが多く、当時はまだ全世界を見渡してもゲノム研究が進み出した頃で、免疫系のサイトカイン(インターロイキン)研究などは殆ど進んでいない状態でした。

日本各地の脳神経系の病院を探し出し、紹介状を持って診察を受けましたが原因は判明せず、最終的に鹿児島大学病院の高嶋教授が医学誌に寄稿掲載された論文を見つけ、約3ヵ月後に直接診察して頂きました。その結果、殆ど臨床例のない難病(自己免疫疾患)であることが判ったのですが、完解療法(治ること)はなく57歳で一旦現役生活に区切りをつけ、新たな人生へと踏み出しました。編集人にとって幸運だったことは、1つ目は信頼できる医師(現在の居住地の近くにある大学病院の主治医と、当該疾病の専門家である高嶋教授)に巡り合えたこと、2つ目は多くの検査の過程で悪性腫瘍(ステージⅣ)が発見され全摘手術をコロナ禍でも受けることが出来たことです。現在、こうしてブログ、執筆活動、各種コンサル(1回1~2時間程)をしていられるのも信頼できる医師のお陰だと心から感謝しています。

最近では、アメリカで悪性腫瘍の治療に免疫療法からのアプローチが主流になっており、いずれ治療法が確立されることでしょう。本当は65歳まではバリバリ現役で働くという計画はもろくも崩れ去りましたが、失ったものを後悔するよりこれから残された人生(5年後生存率が50%以下と言われて既に4年半が経過しました)を如何に自分らしく過ごそうと日々研鑚する毎日です。