オフィス鴻

藤堂高虎の名言6

2025年07月04日

人間には睡眠欲・食欲・性欲の三大欲望があるとされていますが、少し異なる諸説があることも事実です。例えば名誉欲・出世欲・物欲などは判りやすいのですが排泄欲(生理現象)などもあると言われています。結局は人間の欲望は人それぞれであり、必要に応じてコントロールしていくものだと考えています。編集人は30歳代のころは出世欲が結構強くあるなと感じていましたが、ある一定レベルの役職(取締役等)に就いてみると欲望だけではなく、他人への気配りや役職に見合った責任を負うものだと考えるようになりました。しかしそれは簡単なものではなく自律ができてこそ意味があるものだと思っています。

藤堂高虎の言葉に「分不相応の見栄を張ってはならない」という教えがあります。非常に簡潔で判りやすいもので、仕事に必要な物などは相応に良い物(現代であればスーツ・ネクタイ・靴・カバン・筆記具などでしょうか)を持って、それ以外は身の丈に合わせた物を持つのが最も自分のためになるというものだと考えています。給料や地位が上がり収入に見合わない高価な家に住んだり高級車やブランド品を持つなどを自慢する方がいますが、周囲の人から見れば自分の欲求をひけらかしているようで決して好感を持たれるものではないと思っています。もし自分の上司がそうであれば、いずれ人心が離れていくように感じます。

先述の仕事に必要なものとは戦国時代であれば武具や着物を指していたと考えられます。その理由は収入に見合わないみすぼらしい格好をしていてもあまり好感を持ってもらえるものではなく、分相応と言う意味には自分自身を高める自己啓発をするべきだと解釈しています。ただ別の一面として人間は第一印象がその後の人間関係構築に大きな影響を与えているという調査結果も存在しますから、簡単そうで実は難しいことですね。