ウォシュレットの普及
2025年12月12日
多くの訪日客が日本に到着して驚くことに、空港でのホスピタリティーの高さ、静粛感、列車の定時運行、街の清潔さ、そして日本人の気遣いや優しさだと言われます。普段日本で生活していると当たり前に思えることでも、海外出張などで渡航するとその際立ったレベルの高さを再度認識できます。もちろん現地の文化・風習を尊重することは大切ですが、それでも日本の清潔な生活環境は特筆すべきものと言えるでしょう。
特に公衆トイレの清潔さとウォシュレット(温水便座)の普及には目を見張るものがあるとされています。日本でウォシュレットが普及し始めたのが1980年代で、編集人の学生時代には和式・洋式トイレが一般的でした。現在日本国内でのウォシュレット普及率は80%を超えているとされ、その背景には清潔さを大切にする日本の国民性と製造メーカーの奮闘が後押ししたと言われています。今では日本の殆どのトイレがウォシュレットタイプですが、海外では下水道設備の未整備や文化的な習慣の違いがあったり、イスラム圏ではハンドシャワーがあるところが多いですね。そのようなことから海外ではウォシュレットが一種のステイタスを誇示するものであったり、ホテル等でのサービスの差別化にも繋がっているようです。
このように日本人には当たり前でも海外と大きく異なることとして、世界無形文化遺産にもなった和食が挙げられます。海外の食文化と比べると和食はヘルシーで奥深く、またその種類の多さが外国の方にとっては非常に魅力的に映るようです。実際に編集人が知っている範囲では、フランスではポテトが主食で日本人の想像するようなフランス料理は特別なものとされています。またアメリカでは低所得者層がジャンクフード系に金銭的に頼らざるを得ない状況があり、結果的に肥満者の増加や生活習慣病のリスクが高いと言われています。今一度日本の良さを見直す契機にしたいものです。



