オフィス鴻

サービスの本質

2023年11月04日

昨年、妻と療養を兼ねて鹿児島県指宿市の山あいにある悠里庵に滞在してきました。最近は1人1泊3万円以上の宿泊施設も増えている印象があり、日本人の中でも宿泊施設に対する価値観が大きく変化してきているように感じます。悠里庵に関する旅行サイトに投稿されたコメントを見ていると、やはり人それぞれに過ごし方や感じ方があるものだなと思いますが、宿泊者が何を求めるのかによって視点が異なることは当然であり、楽しい滞在時間を過ごすためにはもし不明なところがあれば直接アポイントして聞いてみることが一番良いのではないでしょうか。編集人の妻も、いくつか質問して納得してから予約を入れていましたが、大変丁寧に対応して頂き滞在中も満足していました。

また、航空機への搭乗・降機や空港リムジンバス、鉄道などでも、本来ならば他の乗客の方より手間がかかるので、対応してくださったスタッフのサービスに準じたアディショナル(追加)料金が発生しても当然だと考えていますが、逆に割引運賃を適用(国からの補助はなく各社の裁量の範囲内)して頂けるなど、可能なところは事前連絡してそのご厚意に感謝してありがたく利用させて頂きました。このあたりも、混雑する時間を避けたり、他の利用者の迷惑にならないように気を遣うことなど、ほんの少しの配慮と「ありがとう」という言葉でお互いに気持ちよく過ごすことができると考えています。

因みに広辞苑ではサービスの意味を主に「奉仕。他人のために尽力すること。」と定義しており、いずれも形のないものを指しています。語源である英語のserviceサービスは「奉仕、勤務、接客、兵役、儀式」または「サービスを提供する」など日本語より使う幅が広いです。日本の産業分類でもサービス業(第三次産業)とは、情報、モノ、快適さなどを提供するビジネスを指し、良く勘違いされる送料無料(タダではなく込が正しい)とか値引き(discounted price)とは本質的な意味が異なることがわかると思います。