台湾旅行記(親切)
2025年07月14日
台北市内を縦横に結ぶMRTという交通手段があります。だいたい30元(130円程度)以内で利用できるため、日常生活や観光に非常に便利です。編集人と妻は通勤時間帯を避けて日中の時間帯にMRTを利用しましたが、殆どの車両に博愛座という青色の座席があります。日本でいう優先座席で多少混んでいても台湾の方は余り座ることは無く、座っていたとしても年配者等を見かければすぐに席を譲られていました。編集人も敢えて乗客から杖が見えないように、棒につかまっていました。
しかしほぼ全てのMRT乗車時に、台湾の方が博愛座以外にも編集人に席を譲ってくださいました。こちらが「謝謝!」とお礼を言うと、多くの50~60歳代とおぼしき方が日本語で返答してくれたのです。台湾が親日国であることは良く知られていますが、日本の統治時代に教育を受けた方や若者の中にも日本語を学んでいる方が多くいらっしゃるのです。また英語が話せる方も多く、日本人とは異なる流暢でテンポが速い話し方には少々戸惑いを感じましたがコミュニケーションをとるには十分でした。
MRT以外にもタクシー・空港のスタッフ・飲食店などにも日本語を片言で話せる方に多く出会い、また編集人が身体障害のあることに気付くと大変親切にしてくださいました。これまで何回も訪台しているのですが、単に自分や家族が台湾の人々の親切心に気付いていなかったことを痛感しました。翻って日本では優先座席を必要とされる方に譲る方は台湾より少ない気がします。海外に行き改めて日本との比較をすれば、人間性が見え隠れするように思います。