オフィス鴻

日本の七二侯(夏編)

2025年06月01日

ここ10年程、夏場の気温が35℃を超える猛暑日日数が確実に増えています。編集人の子供の頃は真夏と言っても30℃を超える日は数えるほどで、朝晩はエアコンがなくても過ごせるくらいの陽気でした。地球温暖化やヒートアイランド現象など、人類の活動が活発化することで生態系にも様々な影響が出ているようです。いまでは昭和時代を題材にしたアニメ等で打ち水や縁側で過ごすなどを見る程度になり、また海洋生態系も生息域が徐々に北上しているとも言われています。この温暖化により夏~秋にかけて台風の大型化・竜巻の発生などが日本でも起こるようになり、自然災害の恐ろしさを感じることも増えています。

さてこのコラムでは「日本の七二侯」としていますが、実際に掲載しているのは四季ごとに6侯(24侯)でありもう少し詳しくすれば1侯に3つの季節が存在していることになります。単純計算では1ヶ月に2侯となりますが、季節の移ろいを感じると言う点ではこの程度の期間が最も人間にとって感じやすいとの想いから省略しています。なお当然新暦・旧暦による違いはありますが四季を楽しめる文化は世界中の国にある訳ではないので、日本に生まれたことは非常に幸いだったとも感じます。

一方でオーバーツーリズムが社会問題となっていますが、鬱陶しい梅雨時期も季節として楽しむことができる日本人独特の感性には驚くばかりです。そして少し訪日客が減少する時期(梅雨)に国内旅行を楽しむのも悪くないと思っています。