オフィス鴻

日本の七二侯(芒種)

2025年06月02日

芒種とは稲・麦などの種を蒔く(最近はビニールハウスで苗木を育てています)時期のことで、山あいの田んぼや畑が徐々に萌黄色から新緑へと映ろう様を見ることが出来ます。田植え機が一般農家に普及する前には、その地域の方々が共同で順番に田植え作業をしていたと聞いたことがあります。この時期になると昆虫などを良く見かけるようになり生命のたくましさを感じることが出来ます。編集人が一時期関西地方に転勤していた頃は、神戸の山中で子供と一緒に大きなバッタ(10cm近くありました)を取りに行った記憶があります。

編集人の現居宅近くでも30年前と比べるとかなり少なくなったもののまだ雑林や畑が残っており、時たま昆虫(カブトムシ・カナブン・クツワムシ・カマキリの亜種・ホタル)が玄関先に飛んでくることがあります。都心のベッドタウンですがまだまだ生命の力強さが感じられ、ときたまオタマジャクシやカエルの合唱が聞こえてくることもあります。以前は夜間にタヌキの親子に遭遇したこともありましたが、アニメにもあるように雑木林などは地主の方の代替わりがあると少しづつ住宅地に変貌していきます。そのためタヌキの親子もここ数年殆ど見かけなくなりましたね。

さて旬の食べ物ですが、最近は山菜等も養殖物が1年中出回っています。それだけ季節感が薄くなっているようですが、母の居宅にはたくさんの野菜が宅急便で届くそうです。いまではスーパー等で購入した方が安い場合もあるそうですが天然物には苦みや特有のアクがあるものも少ないそうで、却ってそれが子供時代の五感(味覚)がよみがえると話してくれます。ただ正直なところ大好きな寿司ネタはイカ(スルメイカ)の耳の部分、つまりエンペラと呼ばれる部位はコリコリしてショウガ醤油で食すると大変美味しいです。