オフィス鴻

日本の七二候(春編)

2025年03月06日

1人の日本人として海外で仕事をした際、「日本はどのような国ですか?」と聞かれることが多々あります。海外の方が「日本のことを良く知っているな」と想う時は文化的背景や国民性に関する質問をしてくる時で、単に「平和な国」「きれいな国」「四季がある国」と答えるだけでは海外の方の質問に正面から答えたことにはならないのです。たとえ拙い英語(最近は高性能の翻訳機もありますね)であっても、いわゆるディベート(議論)が出来るレベルの知識は高校生くらいまでには教育課程で身に付けていますから、それらを駆使して日本(人)の良いところ、直していくべきところなどを自分の意見として伝えたいものです。その中でも最も印象に残せるのは四季の移り変わりではないでしょうか?

四季とは、「春」「夏」「秋」「冬」という異なる季節が1年の中で少しずつ移り変わっていくもので、日本人の心の中に自然と沁み込んでいるものだと感じます。その代表的な例が、カレンダーで表現された日本の四季が変わりゆく風景でしょう。レンダー上でも鮮明に表現されたものに日本人が思うことは、春ならピンクに染まった桜吹雪や桜並木、夏なら深い緑の山並み、秋なら色鮮やかな紅葉、冬なら一面の雪景色など、海外の方にとっては自然がメドレーのように映ろう様にきっと一瞬のうちに引き込まれていくのではないかと思います。もちろん、正しく英訳することも大切ですが、それよりも読者が眼をキラキラさせながら伝えられたなら、それだけで日本の四季の魅力に惹きこまれるように感じます。

日本列島の特殊な長細い形状によって地域により季節が訪れるタイミングが異なることで、四季のあり方や暮らし方、考え方なども日本独自のものがあります。まず「春」は入学・卒業のシーズンであり、桜が咲く名所には多くの観光客が訪れます。朝晩はまだ肌寒いものの日中は暖かく、花が咲き始め植物・虫などが冬眠から目覚めてくる時期でもあります。一方で、卒業(別れ)も同時に進みますから日本人にとってけじめの季節とも言えるでしょう。