オフィス鴻

日本人と神道

2025年12月27日

日本人の多くは無宗教民族だと言われていますが、実際には初詣・節句・冠婚葬祭などでは神道・仏教・キリスト教を始めとした行事に参加する機会は非常に多くあります。また八百万の神が様々なところに宿っていると言う考え方も一般的に知られており、編集人と家族は感謝の気持ちを表すために良く手を合わせたり、首を垂れることがあります。編集人はある機会があり、明治神宮(東京)・橿原神宮(奈良)の宮司さんと同施設内で宿泊することができました。まだ子供の頃の出来事なのでうる覚え感は残っていますが、非常に厳かな雰囲気の中にもすがすがしさを感じた記憶があります。

さて明治神宮と言えば東京原宿駅近くにある70万平方メートルの鎮守の杜(人工林)に、大正9年(1920年)に第122代天皇であらせられる明治天皇と昭憲皇太后を御祭神としておまつりした神社です。最近は日本各地の神社・仏閣が訪日客に大人気であるものの、習慣・風習等の違いから日本人にとっては違和感を覚えることもあるでしょう。編集人は明治神宮の近隣で生まれ育ちましたが、子供の頃に外国人を見かけた記憶は残っていません。同級生と自転車で遊びに行き、守衛所に自転車を預け、玉砂利が敷かれた鎮守の森の中を歩いた思い出は今でも大切にしています。

神道(神社)でのお参りの特徴として、仁礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)があります。拝礼の作法は神社や地域によっても特色があるようで、厳格な決まりはないとされています。例えば出雲大社の四拍手と伊勢神宮の二礼二拍手一礼などが挙げられますが、ともに八百万の神々に届かせるなどといった意味を込めていると解釈されているようです。またあくまでも個人的感想になりますが、神社に行くと心が非常に落ち着くように編集人は感じます。そのような観点では日本人にとって神社は精神的支柱のような存在であり、改めて日本人とは何かを考えさせてくれる場所ですね。