珠を磨くように人間性を高める
2023年04月08日
編集人は主に仕事の関係者と、銀座のクラブやラウンジに週2~3回お伺いしていた時期が5年程ありました。1人2万円程度のお店で、全て自腹で払いました。なぜかどのお店のママも業界未経験の新人さんを編集人の席に着けてくださったのですが、お店のママ(経営者)から編集人には「贔屓のない気遣いと安心感」があるからと後日教えて頂きました。ママ曰く「お客さんの人間性を見極める」のは、お客さんの身なり(手入れが行き届いたスーツ、靴、ネクタイなど)、指先(爪の手入れ)、髪・体臭への気遣い、会話(話題の豊富さ、相手の話に耳を傾ける姿勢)は最低限必要で、他のお客様や従業員への思いやりなども含めて総合的に判断してから、お客様へのお付き合い基準を決めていらしたそうです。また、どの業界にもいろいろなルールがあること(支払い方などは京都の紹介制に似ています)も教えて頂きました。
さて、元ライブドア社長堀江氏の著書に、「成功を勝ち取るのに特別な能力はいらない。ポイントは「手持ちの能力」の最大化である」との件があります。個人的解釈では、1つの長けた能力(例えば営業、経理、開発など)を最大限まで伸ばしたら、あと2つ以上優れた能力を身に付けておけば、乗算作用価値(能力発揮のポテンシャル)が桁違いに高まるとの考え方です。また、後述の野澤健次副学長からは、社会で活躍できる人は「人間性磨き」に長けており、知識・能力差以上にその後の心の豊かさは人間性が決め手になることが多いとご教示いただきました。
さいごに、組織や社会での共存関係構築は、相手の思いを日常的に感じる習慣を取り入れ、自己中心的な考え・行動を戒め、客観的視点から自分の後ろ姿を省みながら行動と価値を高めることが大切だと感じます。人間性が豊かで仕事や遊びの流儀を正しく身に付けている方は、周囲と良好な関係を築く能力にも優れており、組織や社会から必要とされる存在となれるのだと思います。