オフィス鴻

生きるとは(大愚元勝和尚)

2023年12月21日

YouTubeに「大愚和尚の一問一答」というチャンネルがあります。愛知県小牧市の福厳寺第31代住職が運営されていて、厳しい修行先で学んだ「大賢は大愚に似たり」という言葉から頂いたそうで、「大バカ者=何にもとらわれない自由な境地に達した者の意。」とHPに載っています。一度はお寺を飛び出して整体・教育施設など複数事業を立上げ、再び寺に戻られ「慈悲心、知恵、仏性を育む」ことを宗旨とする佛心宗を興し、従来の慣習や常識にとらわれない、会員制寺院として新たなスタートを切ったそうです。

編集人はAmazonで僧侶の手配(3万円)が話題になった頃、檀家制度に支えられる「お寺さん」もいずれ違う方向や廃寺に進むだろうと感じていましたが、現在は、人口減少、少子高齢化によって消滅危機にある地方寺院の復興活動(「寺町構想」として、「心も生活も豊かな、小さくとも美しい寺町を作ろう」)されているそうです。また、伊勢神宮をを本宗と仰ぐ神社本庁(国の機関ではない)でも、氏子と呼ばれる地域で神社の維持(建物の修理など)に協力する信者は減少傾向にあるようです。

編集人が大愚和尚を知ったのは悪性腫瘍と難病の合併症により「余命宣告(生存率)」を受けたことで、死生観(生きる意味)について知りたい考えていた時に、たまたまYouTubeで拝見した動画でした。若いころに病気で死に直面したこともあったそうで、優しい語り口と柔らかな表情とは異なりかなりストレートにものを言う和尚様だとの印象を受けました。また、「他人への不満を捨て去ることで自分のモチベーションが上がる」という言葉は、問答の内容に関係なく死への恐怖心や執着心など、これからの人生を考える入口になったと感謝しています。