オフィス鴻

知らない土地での飲食店探し(2)

2023年05月14日

編集人は、まだ飲食店予約サイトが普及し始めた頃でも、初めていく飲食店には必ず事前に電話予約を入れてからお伺いしていました。

ある方から、銀座にフレンチ料理の美味しいワインバーがあると伺い、あえて紹介者名を伝えず親しい方と2人でお邪魔してみました。アラ・カルト数品とワイン2本(シャンパーニュとマルゴー赤)をお願いしたのですが、注文内容や会話等からそのお店のオーナーとスタッフは「同業者か格付け機関が視察に来たようだ」と思ったと後日話してくれました。その後はサービスに見合う料金、豊富なワインストック、お店の雰囲気、そしてオーナー(元JALのCA)と来店されるお客さまとの距離感が気にいったので、その後10年以上週1回程度のペースで通いました。また、飲食に特段のこだわりを持っている編集人の知り合いの経営者にそのお店を紹介したところ、編集人以上に気に入ってくださり、週2~3回のペースで来店されていたようです。

飲食に対する感性や価値観は人それぞれであり、初めて行くお店の場合、適度な緊張感と期待を持ってお伺いします。そして、第6感的なものが働き、お店の入り口を開けた時にお店との相性がわかるような空気を感じると、嬉しさと喜びが混じりあったような満足感と期待感に包まれます。逆に、相性が合わないと感じた時には適当な頃合いを見計らって、お店やほかのお客さんの邪魔にならないようお勘定(お愛想は、「お愛想尽くしね」との意味で店の方が使う言葉だそうです)して、再びその土地で新たにお店探しをすることにしています。