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COFFEE TIME(歎異抄)

2024年10月01日

歎異抄(たんにしょう)とは、日本で最も読まれている仏教書ですが原本が残っておらず、正確な著者は判っていないません。最も古い写本にも著者名の記載はなく、親鸞聖人が話されたお言葉を弟子の唯円が書き記したとも言われています。編集人も何度か現代語訳版を読みましたが正直良く理解できない内容が殆どで、年に数回手に取る程度ですから読者の方にお伝えすることは憚られます。ただ、宗教的な要素はあるにしても、どの時代でも読み手の解釈次第では何か自分自身に得るものがあるようにも思えます。

また、日本人は無宗教だと言われることもありますが、生まれたときは神社にお参りする・初詣に行く(神道)、結婚式ではウェでイングドレスを着る(キリスト教)、寿命が尽きればお寺のお墓に入る(仏教など)など、日本人の日常生活に多くの宗教的行事が関わっています。また、自然信仰(崇拝)的な側面では自然の万物を敬うことや、神道での八百万の神(やおよろずのかみ)なども日本独自の宗教観のように感じています。

また、著名人の方が何か1冊だけ書籍を読めるとすれば何を選ぶかと言う問いかけに「歎異抄」と答える方もおり、少し精神的な苦しさを感じたならば、一度は目を通す価値のある書かも知れませんね。